マジック:ザ・ギャザリングの第5版以前(プレ5ed)セットは、コレクターにとって特別な魅力を持っています。マジックザギャザリング 昔のカード 見分け方 という観点でも、英語版と日本語版の印刷には微妙ながらも非常に重要な違いがあります。このガイドでは、個人的なコレクターとしての体験と実践的な比較を通じて、これらのヴィンテージカードを正確に識別し、理解する方法を解説します。
第5版以前のマジック:ザ・ギャザリングカードの見分け方 — 英語版と日本語版の違い
個人的な発見:細部へのこだわりが重要
古いカードを購入した際、同じカードでも2枚が実は同じではないことに気付きました。左下に印刷された著作権年(「1995」vs「1997」)がすぐに目に付きましたが、日本語カードでは「1996」や「1997」の表記もあり、より混乱しました。また、日本語カードで白枠だと思っていたものに黒枠があるのを見たとき、海外黒枠セットや再販版の複雑さを初めて知りました。
印象的な例を挙げます。「Recall(回想)」というカードを手に入れたとき、それが高額なレジェンド(Legends)のレア(15,000円以上)だと思い込んでいました。しかし、実際にはクロニクル(Chronicles)版で、わずか100円程度の価値しかありませんでした。わずかな違いを見落としてしまったことで、高い授業料を払う結果になりました。この体験から、細部まで注意を払うことの重要性を痛感しました。
基本の識別ポイント
カードを特定する際は「セットシンボル」「枠の色」「印刷年」に注目しましょう。
- 英語版レジェンド(Legends)
黒枠。英語版のみ存在します(日本語版のレジェンドは存在しません)。
- 英語版クロニクル(Chronicles) / アンソロジー (Anthologies)
白枠。レジェンド (Legends)、アラビアンナイト (Arabian Night)、アンティキティーズ (Antiquities)、ザ・ダーク (The Dark) などの再録セットの元の拡張セットシンボルを使用。英語の黒枠+セットシンボルカードは、その元拡張セットのカードです。白枠+セットシンボルの英語カードはクロニクル等の再録です。
- 日本語版クロニクル(外国語黒枠/FBB)
黒枠+レジェンド等の拡張セットシンボルが入った日本語カードは、レジェンドの再録でありクロニクルやFBB版です(オリジナルのレジェンド日本語版ではありません)。これらのセットの日本語白枠カードは存在しません。たとえば「Recall(回想)」。
- 第4版(4th Edition)
セットシンボルなし、白枠。日本語カードは左下に「1996」、英語カードは「1995」の表記。
- 第5版(5th Edition)
セットシンボルなし、白枠、左下に「1997」表記。日英同仕様。
- 外国語黒枠(Foreign Black Border)
セットシンボルなし、黒枠、左下に「1996」表記。日本語のみ。英語ではこの組み合わせのカードは存在しません。たとえば「ラノワールのエルフ (Llanowar Elves)」
- Unlimited(第2版)とRevised(第3版)
セットシンボルなし、白枠、年号印字なし、英語版のみ。Unlimitedはカードの内側の白枠の隣に二重の境界線があり、浮き出しのような効果があります。また、白枠とイラストレーター名の間隔が広いのも特徴です。Revised(第3版)では二重の境界線がなく、イラストレーター名がカード下部の白枠に近い位置に印字されています。
UnlimitedとRevisedの違いは微妙です。こちらに、その見分け方を確認できる拡大画像があります。

以下はいくつかの例です。

紙質、光沢、仕上げにはバリエーションがあり、カードの印刷された場所によって違いが生じることがあります。
カードの簡単な見分け方
チャートを見て、自分のカードがどのセットか特定しましょう。
昔の日本語カード

昔の英語カード
英語版カードにはバリエーションが多すぎるため、フローチャートを2つ作成しました。白枠カード用のチャートと、黒枠カード用のチャートです。
英語版白枠カード

英語版黒枠カード

最後に
このガイドが役立ち、昔のカードを見分けるための参考資料として活用していただければ幸いです。私自身も、古いセットのカードを集め直すときにこの参考資料を使っています。
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